PROJECT「私たちの挑戦」
生成AIを活用した
新たな業務スタイルを形にする。
SUMMARY
いまや生成AIは、あらゆる企業にとって成長の鍵となるテクノロジー。それは事業展開だけでなく、業務改革においても同じです。日本を代表する金融機関の一つである三菱UFJ銀行では、3カ年の中期経営計画において「業務削減効果」の数値目標を掲げ、生成AIを活用した業務改革に全行をあげて取り組んでいました。イグニション・ポイントは伴走するパートナーとして、このプロジェクトの推進支援を担うことになりました。
- AI Technology Unit
- Manager 伊東 幹太
- AI Technology Unit
- Senior Consultant 森田 創太
泥臭くも全力で駆け抜けてきた。
プロフェッショナルとしての成長を実感している。
2023年、新卒入社。大学院で理工学を専攻し、機械学習を用いた研究に従事していた森田。IT技術者といった専門的な職種よりも、より上流部分で多様な業界に携わることに魅力を感じてコンサルタントを志望します。入社後、ITや通信、商社などのクライアントに携わり、市場・競合調査、新規事業戦略/ビジネスモデル策定といったプロジェクトを経験。入社2年目の秋、このプロジェクトにアサインされ、コンサルタントとして携わることになります。
初めて経験する大規模プロジェクト。
緊張とともに胸が高鳴った。
私が本プロジェクトにアサインされたのは、新卒入社2年目の秋のことでした。対象となったのは、日本を代表する金融機関が挑む、3カ年にわたるプロジェクトです。クライアントが持つ社会的影響力、そしてプロジェクト全体のスケール感。この初めての経験に身が引き締まる思いを抱くと同時に、一人のコンサルタントとして確固たる成果を発揮し、大きな足跡を残したいという強い高揚感を覚えたことを鮮明に記憶しています。
本プロジェクトにおける私の役割は、現場で生成AIを活用する行員の方々への導入支援から、期待効果の試算、課題の抽出、そして目標達成を確実なものにするための進捗管理プロセスの構築まで多岐にわたりました。
プロジェクト発足当初は、前例のない取り組みだったこともあり、試行錯誤の連続でした。当時は生成AIのビジネス活用における具体的なノウハウが乏しく、どのように実務での精度や実用性を高めていくべきか、クライアントと共に手探りで検証を重ねる状況でした。
その中で、私にとって最大の試練となったのが、多くのステークホルダーの皆様との合意形成を図りながら、成果を継続的に創出するための仕組み化を並行して推進することでした。入社2年目の私にとって初めての経験でしたが、むしろ一人のコンサルタントとして成長できる好機だと捉えていました。
真っ直ぐ私の目を見て伝えられた言葉が
とても嬉しかった。
この課題を突破するために私が徹底したのは「現場主義」のアプローチです。現場の方々の生成AI活用をサポートする過程で、検証を自らの手も動かしながら実施し、実務で適用する上での課題や精度向上のポイントを特定していきました。
また、検証を通じて得られたノウハウや成功事例を明文化し、繰り返し利用できるナレッジとして集約することで、現場の方々が自走してAI適用を進められる体制を構築。さらに、PMOとしての進捗管理や課題抽出の手法も随時改善を重ねていきました。それは地道なタスクを愚直に積み上げるプロセスの連続でした。
年度末には当初設定していた重要な目標を達成することができました。この際、クライアントの責任者から、「本当によくやってくれた、ありがとう」という感謝の言葉をいただきました。その言葉の重みはもちろんですが、私の目を真っ直ぐに見据えて伝えてくださったことが本当に嬉しかったです。全力で駆け抜けてきたプロセスと成果が認められた、コンサルタント冥利に尽きる瞬間でした。
「報告内容にまったく違和感がない」
クライアントから伝えられた言葉が心に響いた。
2021年、新卒入社。「20代を終えたとき、唯一無二の人材に成長していたい」と考えていた伊東は、尖った熱量を肌で感じてイグニション・ポイントを選びました。入社後、システム開発の要件定義、新規事業の創出、AI/データ活用戦略の策定など、幅広い経験を積んで成長していきます。このプロジェクトは、マネージャーのポジションで現場チームを率いる初めての案件。現場リーダーとしてチームの統括を担当しました。
メンバーたちと想いを重ね、
ベクトルを一つにして前進していった。
クライアントは3カ年の中期経営計画において「業務削減効果」の数値目標を掲げており、イグニション・ポイントは、その達成に向けた実行計画の策定、プロセスの設計、および進捗管理体制の整備といった上流フェーズから伴走することとなりました。
私の役割は、現場のチームを統括するプロジェクトリードです。マネージャーとしてチームを率いるのは初の経験であり、最大時で6名のメンバーをマネジメントするプロジェクトの舵取りを担当することになりました。
私がマネジメントにおいて重視したのは「チームのベクトルを1つに合わせること」です。私自身のスタンスを提示しながら、社内メンバーと膝を突き合わせてプロジェクトについて議論し、現場の温度感や抱えている課題感への目線をすり合わせました。
クライアントに対してもベクトルの提示を常に行い、目線を合わせることを心掛けました。例えば、目標達成と進捗管理するためのマイルストーンや実行計画の協議、数値目標測定の方法の提案、PoCサイクルの構築など、チームとして解かなければならない問いを共に1つひとつ解きながら推進していきました。こうした積み重ねにより、数カ月が経過した頃には、1人ひとりが役割を意識しながら互いに作用し始め、クライアントとの結束が深まっていくのを感じました。
メンバーの誰一人欠けても、
この成果はあり得なかった。
本プロジェクトでは、クライアントの責任者に対して定期的なステータス報告を行っています。初期段階の報告では、いくつかの懸念点やフィードバックを指摘されることもありました。しかし、プロセスが軌道に乗り始めた時期の報告において、「報告内容にまったく違和感がない」という言葉をいただけました。これは、私たちが現場の細部まで深く理解し、クライアントと同じ視座・目線でプロジェクトを捉えられていることを評価いただいた最高級の賛辞であると受け止めています。
現在、プロジェクトはほぼ計画通りに進捗しており、当社への評価も高く、非常に厚い信頼関係を構築できています。クライアントの担当者の方々とは、阿吽の呼吸で連携できる関係性が確立されています。印象深かったのは、「イグニション・ポイントの皆さんは、本当に『対話』ができる人たちですね」と言っていただけたことです。これは単にスキルや能力のことではなく、クライアントの痛みや想いに共感し共に悩み歩む、当社の姿勢を物語る言葉であると思っています。
クライアントに真摯に向き合い、チームとして共に戦うための勘所を掴めたことは、私にとって大きな学びでした。成長によって得られたナレッジや経験は、プロジェクトのさらなる発展と拡大に活かしていきたいと考えています。
このプロジェクトの成功が
日本産業の再興に対して
持つ意義
日本経済の屋台骨となるメガバンクが、生成AIを活用した大規模プロジェクトに挑み、確かな成果を創出したことは、わが国の産業全体の活性化につながる次なる成長への布石となります。伝統ある金融業界のリーダーが最新テクノロジーを自律的に使いこなす姿は、停滞感を感じている多くの日本企業にとって、変革への勇気を与える強力な刺激となるはずです。